日本のタンナー工場に眠っていたデッドストックレザーを使い、日本国内の熟練の職人によって丁寧に手作業で作られたこだわりの名刺入れです。内側には個性豊かな着物地を纏っています。表からは見えない内側だからこそ華やかな着物地が引き立ちます。
素材だけでなく、仕立てや機能にもこだわりぬいた作りになっています。
- 風琴マチ
「風琴マチ」とは、海外には見られない日本独自の伝統技術でマチがあるのに厚みがほぼないのと、優れた使用感が最大の特徴です。薄いのにもかかわらず、厚めの名刺が20枚以上とたっぷり入ります。
よくあるマチは谷折りですが、風琴マチは山折りの形。中のカードがひっかかることがないので取り出しもスムーズに行えます。
風琴マチにするには、革のすき(革同士を張り合わせるところだけ薄くする加工)や裁断も精密に行わないといけず、高度な技術と手間を要します。そのため、
大量生産・大量消費が主流のいま、その技を伝承している工房もごくわずかとなっているのが現状です。
- 菊寄せ
革の端の処理には「菊寄せ」を採用。端の直角に合わさった革の余分な部分に細かく均一にヒダを畳んでいく技術です。放射状のヒダが菊の花のように見えるため、菊寄せと呼ばれています。
菊寄せを見れば、その職人の技量がわかると言われるほど、職人の腕の見せ所でもある技術です。本製品はこの菊寄せ部分も細かく丁寧に刻み、美しく仕上げています。
- ネン引き
また、仕上げ工程では「ネン引き」をしています。ヘリ先から数ミリの場所に放熱するコテで線を引くことでヘリの接着性を高めると同時に、ステッチの真横を走るシャープなラインは、レザーアイテムの表情をぐっと引き締めます。
小さなアイテムの中に美しく機能的な日本の手仕事を散りばめた名刺ケースとなりました。
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